【WYPなう】アフリカで、エネルギーの未来を探る(2) 会社を辞め、アフリカに来るまで
世界各地でこれからの生き方、働き方を模索しているWYP編集メンバー4人。 ▼前回の記事はこちら▼
日本企業を辞め、海外で働くという決断
– まず、海外で働くことを意識し始めたのはいつからですか?
いつだろう……。 当時身一つでフランスに行って、働きたくてアルバイトを探したんですけど、40店舗ぐらいことごとく断られたんです。 フランスで働いていたレストラン
– ただ、その後の就職活動は日本の企業を受けたんですよね?
そうですね、就活のときは海外の企業というのは考えていなかったです。
– そこの会社では海外とのやり取りがあったんですか?
多少はありましたけど、あまり多くはなかったんですよね 。
– 部署を変えるとか、他の日本の会社に転職するとか、そういう選択肢はなかったんですか?
考えていなかったですね。 僕は根が怠け者(筆者注:決してそうだとは思わない)で安定志向なんです。
単身デンマークへ、武者修行の日々
– 会社を辞めた後の話について教えてください。
会社を辞めた後は、まずはWYPの0.5号の展示が二つ(働く“合間”に雑誌をつくりました展、働きながら東京を探る)あったので、その準備をしていましたね。 「働きながら東京を探る」@TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
その後約2ヶ月間アジアを放浪しました。
– それは何かあてがあったんですか?
いや、それが全くなかったんですよ。現地でなんとかしようと思って。それが全然なんとかならなくて…。
-というと?
何件か仕事を申し込んだんですが、全然ダメでしたね。 ただ何もしないわけにもいかないので日本食料理店でバイトをしながらデンマーク語を勉強したりしました。 「Nordic Folkecenter for Renewable Energy」にて
– どうやってそのNGOを見つけたんですか?
実は最初に知ったのは、WYPの0.5号で取材した寺井暁子さんがきっかけでした。
– なるほど!そうだったんですね。
それに面白いのが、そのNGOに申し込んだ直後にたまたまカウチサーフィンを利用したら、相手がそのNGOの創設者の息子だったんです(笑) 最終的にそのNGOで8ヶ月間働いて、その後前回お話ししたウガンダのNGOで1ヶ月間、そして今はセネガルの日本大使館で働いています。
デンマークからウガンダ、そしてセネガルへ
セネガルの風景
– どうしてセネガルの日本大使館で働くことに?
デンマークのNGOで働いていて、自然エネルギーの普及において、法整備や資金援助という意味でも政府の役割というのがすごく大きいなと思ったんです。
– そこで採用されたのはデンマークのNGOでインターンを経験していたからだと思いますか?
どうだろう……。 フランスのワーキングホリデーのときも思いましたが、くさい言い方をするとあきらめずに続けたからこそうまくいったと思いますね(笑)。
– では、デンマーク、ウガンダ、セネガルと海外で働いてみたわけですが、実際働いてみてどうですか?
まず、デンマークで落ち続けたときは「俺って市場価値ないかも」と思っていたんですが、そんなことはなかったです。 たしかに、今でも語学力のなさを痛感することはありますが、今の語学力でもできる仕事がたくさんありました。
– 自分の世界での市場価値をより理解することは、今後他の国で活動していく上でも重要ですね。先ほど「今後アフリカの太陽光発電の普及に携わりたい」と言っていましたが、それはなぜなんでしょうか?
僕は国が発展していくのに、まずは電気が確保できることが特に重要な要素だと思ってるんです。 |