デンマーク現地取材日記 最終日(2014/08/31)

こんばんは。鼈宮谷です。早いもので、約1週間の取材が無事に終わりました。
総括ブログを書けと言われたので頑張ります。

 

私にとっては初めての海外取材、なかなかにハードな日々でした。時差ボケと睡眠不足と雨と寒さと夜中までの議論。企画が煮詰まってない!でも明日取材!どうしよう!的な局面が多々…。思い出すだけで胃が痛い。みんなお疲れさまでした。

 

そんな中、なぜこんなに大変なことをやるのか?を考えてみました。以下、私の個人的な思いです。

 

大人になってからの最大の発見かつ最大の衝撃は、世の中は考えても考えても答えの出ないことで溢れているということです。
確固たる自信を持つだけの経験も知識もない中で、それでも自分の判断を信じるしかない場面がたくさんあって、迷うし口を挟んでくる人もいるし争いも生まれるし、どひゃーとなることが多々あります。同じようなもやもやを抱える人にも、たくさん出会ってきました。

 

それと向き合うためにはどうすればいいのか?ひとつの結論が、自分の文化圏の外にある生き方を見ることです。
それは新しいものの見方に出会うことであると同時に、「自分にとって譲れないものは何か」「自分にとっての幸せは何か」「自分はこれから世の中のために何をすべきか」を探す手助けをしてくれます。
選択肢が広がるゆえに新たに生まれる苦しみもあるのだけど、いろんな選択を知り、その中から自分の力でひとつずつ「これだ!」という決断をしていく過程のことを、“幸せ”と呼べるのではないかなあとぼんやり思うのです。

 

そんな感じで、デンマークで出会った新しい世界の見方と熱量が、誰かの何らかの突破口になれたらいいなあと思ってみたりしています。新聞やwebメディアやテレビに比べて圧倒的に発信力の少ないリトルプレスでも、全力で伝えたいことがある限り、意味のあるものが生み出せると思うのです。

 

つらつら書きましたが、総じてとっても楽しかったです。
一生忘れない1週間になりました。
今回快く取材に応じてくださった皆さま、本当にありがとうございます。

これから、川口はヨーロッパ放浪のちフィリピン、鈴木はデンマーク、近藤、中村は日本、私はベトナムという体制で、来春発行を目指ししゃかりきに頑張ります。

WORLD YOUTH PRODUCTS vol.1、どうぞお楽しみにお待ちください!

photo (10)
何千枚と写真を撮った中での唯一の集合写真。コペンハーゲン郊外「SVANHOLM」にて。

 

<おまけ>
今回、カタール航空の羽田⇔コペンハーゲン便(ドーハ経由)を利用したのですが、かつてない豪華な特典に驚きました。

1)ドーハでの乗り継ぎの間が8時間以上空く場合、無料でホテル&送迎が付いてくる。しかも5つ星ホテル。
2)復路で羽田空港近くの温泉施設宿泊チケットが付いてくる。到着時間が夜中なのでとても助かる。

機内食もなかなかおいしい。カタール航空、オススメ。