『計画と無計画のあいだ』

小社では、「一冊の力」を信じ、本づくりに従事します。

思いをこめた本は、子どもから大人まで、世代を問わず楽しんでいただける。

読んだ人たちが、ちがう世界へと羽ばたくことができる。

たった一冊で人は成長できる。

「一冊の力」を信じること、これがミシマ社の原点回帰です。

『設立の言葉にかえて』より引用

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「あー、もう、ほんっとうに素敵な言葉だな」というのが、この冒頭の第一印象でした。とても短い言葉です。実際に数えてみたら130文字くらいでした。使われているのはごくごく簡単な言葉だけです。きっと誰にでも口にすることができる言葉でしょう。それでも、この言葉が私の胸に深く刺さったのは、これがきっと三島さんが何度も何度も自分に問い続け、たどり着いた、心の底からの言葉だからだと私は思います。頁をめくってもめくっても、やはり思う事は一緒。とにかく、気持ちの乗った本でした。大学卒業後、勤めていた会社を突然辞めミシマ社を創設された時の経緯、創業5年間の歩みとその想い、出版業界とその行く末について、本当にたくさんの事が書かれています。それでも根っこは一緒。すべては、三島さんの気持ち。

面と向かって直接誰かと話すとき、その人がその人の心のどこの層で話しているのか、それはやっぱり分かるような気がします。それは目線であったり、言葉と言葉の間であったり、トーンだったり、まあ、いろいろあります。でも、それと同じように、書かれた文章であっても、響いてくる言葉とそうでない言葉はあるんだと思います。やはり言葉は生き物なんだなって、改めて感じさせられた本でした。今、私たちはVol.0記事作成の最終段階に入っています。9月の訪問から約4カ月、インドで受け取った想いを乗せる言葉を日々探してきました。ここで最後の最後、もう一度自分に問いかけようと思いました。「気持ち、入っていますか?」

タイミング的にもとっても良い本に出会えました。ミシマ社さん、是非ともお伺いしたいです。

@ryoichick