はじめに
“戦後最大の危機”が発生してから50日以上が経ち、都心ではそれぞれが元の生活に戻り始めています。(コンビニの電気が暗くて、電車の窓が開いていることを除けば) 社会に出て二年目、一介のサラリーマンの自分の生活にも、去年と同じようにGWがやってきました。 もちろん少しでも早く今までと同じ生活に戻すことは、”復興”の一環だし、大切なことだと思います。ただ、何もできていない自分を不甲斐なく感じているのも事実です。 今回の震災により、改めて人の生きる意味、自分の人生の意味について考えさせられました。 なんとなく自分の答えとして出したことは、私たちはこういった非常事態のときに”強くいる”ために、日々生きているんじゃないかということです。 被災者になったとき、または大切な人が被災者になってしまったとき、如何に普段通り思いやりを持って、逞しく、しなやかに生きられるか。 または、たとえ被災者がそばにいなかったとしても、自分なりにできる正しい支援を考え、実行できるかどうか。(やはり影響力の”強い”人ほど大きな支援をできやすい) もちろんその他にも色んな生きる意味はあると思うけど、きっと私たちが日々仕事をして、人と触れ合って、本を読んで、人生について考えて、色んな意味で”強く”なろうとしているのは、こういった理由が少なからず含まれているのだと思います。 さて、そんな中で今の自分は、特別何も力を持っていないし、強くもないです。今回の震災を直接受けていたら耐えられるか分からないし、特別な支援もできません。 だけど、だからこそこれからの未来に向けて、積極的に勉強して、強くなっていきたいと思っています。そしてどうせならそれらを同世代の人たちと共有していきたい、そんな風に考えています。 ということで、共感してくれた友人二人と『THE WORLD YOUTH PRODUCTS』というフリーペーパーを作ることにしました。 テーマは、「学べるフリーペーパー」です。 フリーペーパーというと圧倒的にカルチャー色が強いですが、このフリーペーパーでは、ごくごく真面目に経済の話だったり社会問題についてを取り扱っていきたいと思います。 「今の若者は内向きだ」とよく言われますが、私の周りではそんな若者は少数派です(実際にどうなのかは分かりませんが…)。みな海外に興味を持ち、留学したり、自分で起業したり、あるいは起業の準備をしたりしています。 WORLD YOUTH PRODUCTSでは、そんな「外向き」な若者が興味があるであろうテーマを積極的に取り扱っていきたいと考えています。 第一回目のテーマは、「現代インドを考察する」です。 インドの経済発展の仕組みについて、現地取材も含めてレポートします。テーマの詳細については、随時このブログでアップしていきます。 また本来雑誌とはその完成系を指すものですが、ここではその制作過程や調査内容もアップしていき、それらも含めて『WORLD YOUTH PRODUCTS』としていきたいと考えています。 普段の仕事をしながらの無利益の活動なので、細々と活動を続けていき、2011年12月に刊行を目指します。 “3.11以降”、日本は大きく変わると言われています。 しかし、”復興中”に私たち若者にできることは限られています。 私たちが”復興中”にできることとして、”復興後”に向けて勉強していきたい、そんな風に考えています。 編集長 川口瞬 |