【WYPなう】ベトナムに日本語学校をつくる(1) ホーチミンの一日

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世界各地でこれからの生き方、働き方を模索しているWYP編集メンバー4人。
【WYPなう】は、それぞれの「今」についてメンバー同士インタビューをする企画です。
今回は、ベトナムで日本語学校の立ち上げ事業に携わる鼈宮谷(べっくや)に話を聞きました。

 


WYPメンバーの一人、鼈宮谷千尋は今ベトナムのホーチミンで暮らしている。海外の生活を知りたい!と、約4年間勤めた日本のPR会社を退社した彼女は、2014年9月からベトナムに渡り、日本語学校の立上げに参画している。日本を離れて約1年間、どんなことを経験して、今どんなことを思うのか。(インタビュアー:近藤)
※本記事は2015年10月のインタビューを元に作成しています。

 

 

ベトナムでの生活

 

-今はどんなところに住んでいるんですか?

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ベトナムのホーチミンでシェアハウスに住んでいます。
日本人5人とベトナム人3人です。
ホーチミンは家賃が高いので、一軒家やアパートの1室をシェアするのがスタンダードです。
今のシェアメイトは、20代と30代が半々くらい、女性5人に男性3人。
有機野菜の生産&販売、サウンドクリエイター、ウェブサイト運営など、職業は様々です。

 

-今の仕事を始めるきっかけは何ですか?

仕事をしながら週末を使って1年くらい日本語教師の養成講座に通っていたんです。
修了時期に日本語学校立ち上げメンバーの求人を見つけて応募し、今に至ります。

 

-今の仕事内容は?

赴任当初(2014年9月)はまだ校舎もできていない状態だったので、学校運営に必要な備品の準備、教材作成、スタッフの採用と教育、企業への営業などなど何でもやりました。
2015年3月にめでたく学校がオープンし、今は日本人マネージャーとして、実際の授業もしながら周りのサポートや管理業務をしています。

日本語学校の仕事とは別個に、週末や朝の時間を使ってWEBメディアの記事編集や執筆の仕事もしています。
日本語教師を収入基盤にしながら、いろいろな働き方を模索中です。

 

 

一日のスケジュール

経済発展著しいホーチミン。そこでどのような毎日を送っているのか?

 

8:00 起床&出社準備

ベトナムの朝は早く、会社はだいたい8時始業。
カフェや屋台も6~7時頃から開いています。
ですが私は授業のスケジュールによって出社時間が変わるので、最近はお昼ごろに出社することが多いです。朝は比較的のんびり。
こちらに来てから身だしなみが日々適当になり、化粧は5分くらいで終わります。

 

 

9:00 家を出る

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ホーチミン市内には電車がありません。主な移動手段はバイク。
出勤ラッシュ時は、バイクが道路を埋め尽くし、毎日ものすごい渋滞です。
事故を起こさないよう細心の注意を払って運転します。

 

 

9:10 カフェへ

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にぎやかなホーチミンでも一人で落ち着いて作業ができるので、朝はもっぱらカフェに通っています。
記事の編集や執筆の仕事はだいたいこの時間にします。

コーヒーの生産量が世界トップクラスなだけあって、街中には多種多様なカフェがあります。
物価が安いベトナムですが、最近続々とオープンしているおしゃれなカフェは、コーヒーの値段が1杯150〜300円程度と、日本とほぼ変わりません。

それでも毎日若者たちでにぎわう様子を見ると、この国が発展の真っ只中にあることを実感します。
最近のお気に入りは、人気のチェーン「ザ・コーヒーハウス」のキャラメルマキアートです。

 

写真②2 キャラメルマキアート

 

 

11:00 出社

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学校へ。新築のきれいな校舎が自慢です。
日本語学校なので、「おはようございます」と日本語の挨拶で一日が始まります。
日本語を話せるスタッフと話せないスタッフの割合は半々ですが、みんな空き時間を使って熱心に日本語を勉強しています。

 

出社してからは、同僚とその日の予定を確認し合ったり、授業の準備や事務作業をしたりします。
また、毎週金曜日は定例ミーティング。
講師陣は私を含め10人しかいないので、できる限り一人一人と密なコミュニケーションをとることを心がけています。
同僚は同年代の女性ばかりで、みんなとっても仲がいいです。

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12:00 お昼ごはん

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ベトナムの人は、みんなで一緒にごはんを食べることをとても大切にしています。
どんなに仕事が忙しくても、毎日みんなでテーブルを囲むのは欠かしません。
(私は忙しさに負けてデスクで済ませてしまうことも多々ありますが……)
職場で手作りの料理をふるまう習慣もあり、誰かがつくってきたお弁当をみんなで一緒につつくこともよくあります。

 

 

13:00 授業

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1コマ45分の授業が休憩を挟みながら2〜6コマ続きます。

お昼は、日本で働くために勉強している「技能実習生」、夜は習い事として勉強している社会人学生が主な指導対象です。

授業の合間には、採用面接、教科書などの備品作成や手配などがどんどん入ってきます。
まだ創業期のため、毎日が試行錯誤。
ベンチャー企業ならではのスピード感や泥臭さを日々楽しんでいます。

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20:10 次の日の準備&退社

日本と違ってベトナムでは、上司や同僚に遠慮して帰らないといった文化は一切ありません。
仕事が終わればササッとみんな帰っていきます。シビアです。
最近結婚した同僚は、毎日やさしいご主人が職場までバイクで迎えに来ていますが、私は頑張って自力で運転して帰ります。

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20:30 夕食

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授業は体力を使うので、ものすごくお腹がすきます。
元気が残っている日は、同僚や友達と一緒に夕飯を食べに行きます。
この日は、学校の近くにあるBanh Trang(手巻き春巻き)のお店へ。
山盛りの野菜と肉をライスぺーパーに巻いて食べます。
さらにこの日は米粉の汁麺も注文。
ベトナムの料理は日本人の口に合うとよく言われますが、本当にどれもおいしいです。

 

 

22:00 帰宅

帰宅して、リビングにシェアメイトがいるときは、そのまま夜遅くまでおしゃべりすることも。
仕事の話や社会の話、恋愛・結婚の話など、トピックはさまざま。
ときどき、友達を呼んでわいわいごはんを食べることもあります。

 

 

23:00 部屋でのんびり

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自分の部屋に戻ってリラックス。
ベトナムの住居は基本的に家具や家電が備え付けなので、部屋に自分の持ち物は少ないです。
部屋のインテリアを自分好みにしづらいというデメリットはありますが、最小限の荷物で身軽に生活できるので、とてもありがたいシステムです。

部屋では音楽を聴いたり本を読んだり、のんびり過ごします。

 

 

25:00 就寝

 


以上、ベトナム ホーチミンでの一日でした。
次回はここに来た経緯について、もう少し詳しく聞いてみたいと思います。